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高速道路の正しい歩き方

     2007-04-06 : フィクション

 高速道路は木の葉を落とした広葉樹林の間を貫いて海岸線に向かって続いていた。この時期、この高速道路を使う人はほとんどいない、貸切状態だ。ほどなく冬の太陽は日本海に沈むだろう、急がなくては。すこしスピードをあげる。今日の宿は新鮮な魚料理で有名なひなびた民宿、山波。こんな寒村にあるのに予約がなかなか取れない有名宿だ。

 異常を感じたのは熊野トンネルを抜けてすぐ、川沿いに走る高速道路が大きく右にカーブしているあたりだった。突然車体がふっと突き上げられ、前輪のグリップを失ったのだ。時速160キロで走っていた車は、そのまま直進する格好でガードレールに向かっていく。

 事故は避けられない。被害を最小限にするためにアクセルを軽く踏む。かろうじてグリップを回復した車の左側面をそっとガードレールに当てていく。すさまじい音と、火花が10秒も続いただろうか、車は止まった。よかった、スピンは避けられた。

 幸いなことに右側のドアーを開けることが出来たので、後続車に注意して外に出る。ガソリンのもれている匂いはしない。引火の危険性は少ないと思うが、用心に越したことは無い。

 乗っていた人間にはほとんどショックは無かったが、車は無残なものである。左のフロントタイヤは90度横を向いていて、バーストしたタイヤがへばりついている。エンジンは停止していて、水蒸気を上げている。

 と、突然地面が激しく揺れた。地震だったのか?かなり激しい。高架になっている路面が波打って見える。後ろのほうには30センチもあろうかと言う段差が見えた。これでは後続車も期待できない。

 山の中だ、携帯電話も圏外を示している。およそ200メートルくらい先の26キロポストまで歩いて非常電話をかけるがダイヤルトーンも聞こえない。地震の影響か回線障害が起こっているようだ。

 困った、ここがどのあたりか見当が付かない。カーナビに頼っているから地図を積んでいないのだ。ハイウエイを歩くしかないのだが、先に進んだほうが良いのか戻ったほうが良いのか判断がつかない。高速道路を歩くための情報は極度に不足しているのだ。

 こんなときに役に立つと思うのが、高速道路のサービスエリアで配っている「ハイウエイウォーカー」高速道路を楽しく歩くためのガイドブックだ。

 それにしても「ハイウエイウォーカー」という名前を奇異に感じる人はいないのだろうか。いろいろとウォーカーシリーズを出している角川の情報誌だから「ハイウエイウォーカー」にしたのだろうけれど、話題づくりのための確信犯だったりする。この文章はまさに角川の作戦に引っかかってしまったとしか言いようが無いのだが、、、、



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